二丁拳銃、スローモーションのアクション、シンボルとして登場するハト──。『男たちの挽歌』を筆頭に、『M:I-2』『レッドクリフ』などを手掛けてきた映画界の巨匠、ジョン・ウー監督の作品は、特徴的なアイテムやシーンがふんだんに登場する。

2010年以来の新作は、18年2月9日公開予定の『マンハント』(原題・追捕)。原作は、1976年に高倉健主演で映画にもなった小説『君よ憤怒の河を渉(わた)れ』。舞台となる大阪を中心にすべて日本で撮影を行い、キャストもほとんどを日本人が占める。劇中も日本語が中心で、「ジョン・ウーが作った日本映画」といっていいだろう。来日した監督に、作品が生まれた経緯、日本の映画について聞いた。

呉宇森(John Woo)●1946年中国・広州生まれ。香港で育つ。『男たちの挽歌』(1986年)の大ヒットでハリウッドに進出。代表作は『フェイス/オフ』(97年)、『M:I-2』(2000年)、『レッドクリフ』(08、09年)など多数。(撮影:風間仁一郎)

高倉健や黒澤明監督から影響を受けた

──今回の映画を作った経緯を教えてください。

若い頃から高倉健さんの作品が大好きで、尊敬していた。いつか、彼の作品をリメイクしたいと考えていた頃に話が来た。あらためて脚本を読んで、昔撮った作品の一つに似ていることもありOKした。