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覇権争いから共存の時代に テレビとネット配信

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2016年4月に開局したAbemaTVは、数少ない広告モデルのネット放送局だ(撮影:今 祥雄)

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インターネットテレビ局・Abema(アベマ)TVで、2017年11月2日から3日間生配信された「稲垣・草彅・香取3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』」は、ネットが番組コンテンツの出し方の主戦場になりつつあることを象徴していた。

元SMAPの3人が、独立後初共演するメディアにネットを選び、視聴数は累計で7400万超を記録した。ビデオリサーチ社が「総視聴“人数”」を推計・公表したが、すぐに取り下げる事態まで起きた。そうした話も含めて、「ネットでテレビ」の存在感がかなり高まっている。

これまで、テレビとネットの関係性は「差別化」という言葉を使いながら、テレビを優先する時代が続いてきた。しかしここにきて、両者の関係性に変化が起きており、「それでもテレビ」と考える層も、ネットを無視できなくなってきた。

一方、ネットでもHulu(フールー)やネットフリックス、アマゾンのような定額制のビジネスモデルは現在、踊り場に入っている。フールー日本版の公表会員数は、17年6月末現在で約154万人。14年に日本テレビの傘下に入ってから右肩上がりだったが、5月のリニューアル後に初めて減少した。動画元年といわれた3〜4年前は、急成長が期待されていたが、広告モデルで発展してきた日本のテレビは、無料で視聴できる習慣が強いため、有料視聴は伸びにくい。

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