相撲界は2017年、激震に見舞われた。11月場所中に発覚した日馬富士による貴ノ岩への暴行事件。日馬富士の引退で幕引きとはならず、日本相撲協会のガバナンスのあり方や、貴ノ岩の師匠・貴乃花理事(元横綱貴乃花)と八角理事長(元横綱北勝海)との対立なども取りざたされ、混迷の度を極めた。18年の1月場所後には、2年に1度の理事長選挙が行われる。どんな体制になるにせよ、暴力根絶のための策が打ち出され、あしき慣習が打ち破られると、期待を込めて予測したい。

貴ノ岩への暴行事件の責任を取る形で引退した日馬富士(右)(日刊現代/アフロ)

土俵の上も激動の一年だった。稀勢の里が1月場所で悲願の初優勝を果たし、19年ぶりに日本出身の新横綱が誕生。白鵬、日馬富士、鶴竜のモンゴル出身3横綱に割って入り、17年ぶりの4横綱時代を実現した。新横綱となった3月場所には、左上腕付近を負傷しても出場を続け、奇跡の逆転優勝を果たす。だが、その負傷の影響などで5月場所以降4場所連続休場した。一方、白鵬が復活。5、7、11月場所を制し、自身が持つ最多優勝回数記録を40の大台に乗せた。

3横綱不在の9月場所で逆転優勝した日馬富士は、前述のとおり引退。4横綱時代はわずか5場所、4横綱皆勤は1場所もないまま終焉した。