戦争の指導者から平和の象徴へ。平成に入り、天皇のイメージは劇的な変化を遂げた。戦争の影を引きずる昭和天皇とは対照的に、今上天皇は戦後の民主主義的な環境下で育った。

英語の家庭教師・ヴァイニング夫人や、皇太子教育の責任者となった慶応義塾長の経済学者、小泉信三との出会い。美智子皇后との結婚は「ミッチーブーム」を引き起こした。

今上天皇と美智子皇后は「開かれた皇室」という形で、戦後民主主義にマッチした天皇像・皇室像を作り上げることに成功したといえるだろう。

天皇に即位してからは、憲法上はグレーな位置づけである国事行為以外の「公的行為」を、外国訪問や自然災害被災地の慰問、戦没者の慰霊という形で積極的に行ってきた。