平成の日本経済を象徴するキーワードは、バブル崩壊とグローバル化だろう。平成の時代、日本経済は再生に向け、もがき続けた。だが、アジア通貨危機(1997年)、ロシア通貨危機(98年)、リーマンショック(2008年)と、ほぼ10年置きにやってくる海外発の経済危機が重い足かせになった。

同時に、日本は05年に戦後初めて人口が前年を下回り、高齢者が人口の2割を突破するなど、本格的な少子高齢化時代を迎えた。

平成は、昭和の終わりに勃興したバブル経済の絶頂期から始まった。89年12月の大納会で日経平均株価は3万8915円の過去最高値をつけた。翌年に株価は急落するが、空前のスキーブームやディスコ「ジュリアナ東京」の開店(91年)など、平成初期にはバブルの余韻がまだ色濃く残っていた。

米ソ冷戦が終結  深刻化する不良債権

国際情勢を見渡すと、平成がスタートした89年は歴史的な大事件がいくつも起きた。6月に中国で天安門事件が発生。11月には戦後ドイツを28年間にわたって東西に分断していたベルリンの壁が崩壊した。12月には米国のブッシュ大統領と旧ソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)のゴルバチョフ・最高会議議長がマルタ島で会談し、冷戦終結を宣言した。91年にはソ連が崩壊し、名実共に冷戦時代が終わった。