売り上げ日本一を誇る伊勢丹新宿本店だが、ネット通販を含めた競争環境は厳しい(撮影:今井康一)

国内百貨店首位の三越伊勢丹ホールディングス(HD)が試練に直面している。

顧客の消費トレンドの変化などに対応できず、収益柱の婦人服を中心に苦戦を強いられ、2016年度は売上高が前年割れとなった。続く17年度は、株高を背景に高額品販売が好調に推移。訪日外国人客の増加で関連需要も拡大しており、追い風が吹くようにも見える。伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店の基幹3店舗は、17年4月から11月までの累計売上が前年同期実績を上回った。

ただ、富裕層消費は株価に連動する傾向にあり、いつ反転してもおかしくない。訪日客需要も移ろいやすい。そもそも復調しているのは首都圏店舗が中心で、地方店は苦境が続く。インターネット通販が急拡大するなど、外部環境も厳しさを増すばかりだ。