タブレットやスマートフォンに筆記する電子ペン(スタイラスペン)が普及してきた。紙とペンを代替する日は来るのか。自社ブランドやOEM(受託製造)で電子ペンを手掛けるワコムの井出信孝取締役に聞いた。

いで・のぶたか●1970年生まれ。国際基督教大学大学院修了後、95年シャープ入社。2013年8月ワコム入社。17年6月から現職。18年4月、社長就任予定。(撮影:田所千代美)

──電子ペンが普及してきました。

ここ2〜3年で潮目が変わってきた。これまで電子ペンはイラストレーターなどプロ向けが柱で、ワコムもここに注力してきた。

だが昨今は、米アップルがかつては否定していた電子ペンを発売するなど、一般向けの市場が熱い。ワコムが電子ペンを供給する韓国サムスンのスマホ「ギャラクシーノート」も、2017年発売のモデルはこれまで以上にペンの機能が前面に押し出されている。

ワコムの業績を見ても、17年4〜9月期における電子ペンやセンサーのOEM事業は、売上高が前年同期比で30%近く伸びた。納入先の企業数、1社ごとの受注数も増加している。