去る衆議院総選挙は、安倍晋三首相の解散戦術が功を奏した結果となり、自民党の大勝に終わった。すでに焦点は、特別国会の論戦に移っている。この総選挙は顧みて、ほんとうに騒がしいものだった。

公示の前から、大きな政界再編が起こったし、投票日当日には、台風まで襲来した。なかんづく驚かされたのは、民進党の事実上の解党・分裂である。この挙もはじめは、与党に脅威を与え、英断だと高く評価する向きもあった。しかし結末は周知のとおり。筆者とその身辺では、当初から笑ってしまった。

当人たちはごく真剣だったのかもしれない。けれどもしょせん、当時マスコミの寵児となっていた小池百合子都知事をあてにした愚行である。その神通力がにわかに消え失せると、敵に塩を送る当然の結果になった。まったくの悲喜劇であって、嘲笑に値する。

理も非もない政策・公約

選挙に勝たなくてははじまらない。そのためには、政策や公約もおかまいなし、理も非もなかった。そこで「希望の党」という、まったく姿のみえない新党から、選別・「排除」を受け、袖にされた人たちが続出する。ふられた同士、泣く泣く集まって、仲間内の新たな新党までできあがり、同情票が集まった。それで「立憲」「民主」といわれても、ほとんど信じられない。

事後になって、小池知事を公然と批判した「希望の党」の議員たちは、もっとひどい。「破廉恥」と評するメディアもあって、正鵠を射ている。こんな人々の巣くう政党・国会とその議論に何か期待をもて、というほうが無理だろう。

政治党派の離合集散は、古今東西の通例だといってよい。しかしその様相は、お国柄というべきか、いろんな形がありうる。