富士フイルムホールディングス(HD)の会長兼CEO(最高経営責任者)であり、6月から富士ゼロックスの会長にも就いた古森重隆氏。今回の不正会計をどう総括し、今後の成長戦略をどう描いているかを聞いた。

こもり ・しげたか●1939年旧満州生まれ。東大経卒。63年入社。2000年社長、03年社長兼CEO。12年から現職。(撮影:尾形文繁)

──富士ゼロックスの不正会計をなぜ富士フイルムHDは防げなかったのでしょうか。

富士ゼロックスは富士フイルムHDの売上高の40%以上を占める大きな会社で、複写機業界でリーダーシップをとるすばらしい会社だ。そこに「うちも調べさせてくれ」とは、普通は言わない。立派な会社だから。

取締役会には、私も含め富士フイルムHDの人も入っている。そこで大まかな人事案や販売計画など重要な案件が決定される。子会社の細かな話は出てこないが、それで管理できていると思っていた。そういうガバナンスだった。

だが、それは怒られた。東証に。怒られたというか、「あなたたちが悪いから、ちゃんと見ていないからこういうことになった」と言われた。言われてみればそのとおりだ。だからグローバル監査部というのを設置して、世界中の子会社も監査するようにした。