ZARAが提案するコーディネートは20~30代の女性たちに人気だ(ロイター/アフロ)

「広告によって利益を得るのは企業であって、顧客ではない。だからこそ私たちは広告に投資する分を、商品の質を上げて価格を下げることに使うと決めたんだ」──。これはファストファッションの世界的なブランド、ZARAのオーナーであるアマンシオ・オルテガ氏が以前、社員たちに対して発した言葉だ。

ZARAを傘下に有するインディテックス(本社:スペイン)は、世界最大のアパレル専門チェーン。毎年2ケタ成長を続け、その規模、収益性はアパレル業界で群を抜いており、時価総額は約13兆円(12月13日時点)に上る。

同社は「Bershka(ベルシュカ)」「Stradivarius(ストラディバリウス)」など複数のブランドを展開。中でもZARA事業は、グループ全体の売上高、利益の7割近くを稼ぎ出す文字どおりの大黒柱だ。

ヨーロッパモードをベースとしたトレンドファッションを手頃な価格で提供するブランドで、メインの顧客像はオフィスで働くファッション感度の高い20~30代の女性。地元欧州をはじめ、北米、アジアなど90カ国以上で約2200店舗を展開している。