ツノダの自転車は1970年代に一世を風靡した(共同通信)

1970年代に、「つんつんツノダのTU(テーユー)号」のCMが流れると、テレビにかじりついて高級自転車を見つめていた小学生も、今や中高年になった。

同じように上場からまもなく55年を迎えるツノダ(旧ツノダ自転車)も、主力事業だった自転車製造事業を大幅に縮小。工場跡地に賃貸マンションを建て、ホームセンターに店舗用地を賃貸するなど、不動産賃貸業への転換を図っている。 現在の売上高は4億円強、自転車の売り上げは年間187万円にすぎない。

そのツノダの買収に、日本政策投資銀行系ファンド・マーキュリアインベストメントが名乗りを上げた。11月13日から12月25日まで株式公開買い付け(TOB)を実施。創業家らの持ち分を除く、過半数以上を取得できればTOBは成立。残った少数株主から強制的に保有株を買い取るスクイーズアウトを行い、早ければ年明けにも上場廃止になる。