12月1日、皇室会議が開かれて、天皇陛下が2019年4月30日に退位されることが望ましいという意見を取りまとめた。これを受けて、政府は翌5月1日に皇太子殿下が即位され同時に改元する日程を固めた。天皇の退位は過去58例あり、直近は1817年の光格天皇であるので約200年ぶりのこととなる。もちろん、明治憲法、現行憲法を含め、憲政下では初めてのこととなる。

ところで、今回の退位をめぐっては、さまざまな問題が浮き彫りにされた。最大の問題は、安定的な皇位継承をどう担保するかという論点である。

皇太子殿下が即位されると、皇太子殿下より若い皇位継承者は現行法の下では秋篠宮殿下と悠仁殿下の二人となる。将来の悠仁殿下の配偶者に男子が生まれなければ後継者は不在となるが、これは悠仁殿下の配偶者には想像を絶するプレッシャーとなることが容易に想像されよう。そのようなプレッシャーに耐えうる配偶者が見つかるだろうか。大いに疑問が残る。

では、どうするか。解決の方法は二つしかない。現在の天皇陛下は、現行憲法が定める象徴天皇制の実質的な初代といっていい。昭和天皇は明治憲法下で即位されたからだ。現在の天皇陛下が実質的に初代の象徴天皇であるから、天皇陛下と皇后陛下の血を引くお子様に、西欧の王室のように男女を問わず、皇位継承権を与えるという考え方があろう。