「めっちゃ混んでるやん」「歩くとこあらへん」「どこの国かわからへん」。地下鉄の「なんば」駅で降りて、戎(えびす)橋商店街(大阪市中央区)に近づくと、すさまじい人込みに驚いた関西弁があちこちから聞こえてきた。

大阪の難波や心斎橋界隈(かいわい)の繁華街、通称「ミナミ」。かに道楽やグリコの大きな看板で有名な道頓堀とその周辺を指し、コテコテの大阪文化が楽しめるスポットだ。この大阪を代表する繁華街は今、異常な熱気に包まれている。

人、人、人……。どこも人だらけ。特定の日・時間だけ混雑しているのではない。連日、朝から深夜まで、まさに芋を洗うようなにぎわいなのだ。特に、ミナミの中心エリアである道頓堀や心斎橋、戎橋筋商店街は、注意深く周囲を見ながら歩かないと人とぶつかってしまうほどの込み具合である。

集まっているのは海外からの観光客だ。ベビーカーを押しながら歩く家族連れ、大きなキャリーバッグを引きずる青年、肩を組んで歩く若いカップルなど、幅広い年代の外国人が押し寄せている。飛び交う言葉も中国語や韓国語、英語などさまざま。道頓堀で音楽イベントを見ていた35歳の韓国人男性は、「大阪に来るのは3回目。買い物と食事が主な目的。お好み焼きがとても好き」と笑顔で話してくれた。