駅と路線の利用客を増やすにはどうすべきか。鉄道各社が終始、頭を悩ませてきたテーマだが、これまでその解は、駅前や駅ナカの開発だった。スーパーやドラッグストアなど集客力のある店舗を続々と駅前や駅ナカに集め、駅の利用客増につなげてきたのだ。そして今、それらに続く開発エリアが脚光を浴びている。鉄道各社が渋滞解消などを目的に進める、沿線の高架化の下に生まれるエリアである。

古びた飲み屋がずらり。かつてそんなイメージが先行した“高架下”だが、今やその様相は変わりつつある。これまでのように倉庫や駐車場として場所を有効活用するだけでなく、カフェや保育所など、若者や女性がこぞって利用する空間に変貌しているのだ。

武蔵境―東小金井

JR中央線の東小金井駅から、隣の武蔵境駅に向かって徒歩5分。閑静な住宅街に面した高架下に、シェアオフィス「PO-TO(ポート)」がある。オフィスに限らず、店舗や工房、ショールームなどが入居可能。9月にオープンすると、一級建築士の設計事務所や、主婦が営むパーティ用品のセレクトショップなどが続々と拠点を構えた。運営するのは、小金井市を拠点にまちづくりや創業支援を手掛けるタウンキッチン。入居者は同社のコンサルティングを受けることも可能だ。

9月オープンのシェアオフィス(上)と、Suicaで乗れるシェアサイクル「Suicle(スイクル)」
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