CFPB局長を辞任するコードレイ氏。オバマ前大統領のレガシーがまた1つ消える(ロイター/アフロ)

米国で金融規制緩和が加速しそうだ。

11月15日、米国消費者金融保護局(CFPB)のリチャード・コードレイ局長(58)が、来年夏の任期満了を前に、11月いっぱいで辞任すると発表した。

同氏は来年11月の中間選挙時に行われるオハイオ州知事選挙への出馬がささやかれており、辞任はそれが理由ともいわれる。ただ、金融分野の消費者保護を果敢に進めてきた同局長の退任に、トランプ大統領が安堵しているのは確かだろう。

新局長の就任には上院の承認が必要だ。米メディアによれば、当面はミック・マルバニー行政管理予算局長が暫定的にCFPB局長を兼任する可能性があるという。同氏は、かつてCFPBを痛烈に批判したことで知られる。

「金融危機の教訓にもかかわらず、ウォール街に『行動の自由』を与えるような人物が次々と任命されている」。こう批判するのは、『大統領を操るバンカーたち』や『共謀──中央銀行がいかに世界を不正操作しているか』(仮題、来春刊行)の著者で、作家・ジャーナリストのノミ・プリンス氏だ。同氏は、ゴールドマン・サックスなどでの勤務経験がある「インサイダー」として、政権とウォール街の関係を見てきた。