ユニー・ファミリーマートホールディングスの筆頭株主である伊藤忠商事で今年2月まで副社長を務めていた高柳浩二氏。3月にユニー・ファミマの社長に就き、6月にはドンキホーテホールディングスとの提携を決めた。その狙いと今後の展望を聞く。

ユニー・ファミリーマートホールディングス 社長 高柳浩二
たかやなぎ・こうじ●1951年生まれ。75年伊藤忠商事入社、2015年副社長兼食料カンパニープレジデント。17年3月から現職。(撮影:梅谷秀司)

──足元の状況をどう評価しますか。

正直に言って、(ユニーが主体の)GMS(総合スーパー事業)が思っていたよりも厳しい。それがドンキとの提携につながった。(ファミマが主体の)コンビニエンスストア事業は、同業他社に比べ、やっていないことがとてもたくさんあり、伸びしろが大きいと感じている。

社長に就いた3月1日にユニーとファミマの幹部を集めて集会を行った。そのときGMSについては業態、店舗、意識の3つ、コンビニについては商品、効率、機能の3つを変革・強化しないとダメだと話した。これらは道半ばだ。

──ユニーのどこが厳しかった?

これまでのユニーは店舗の1階にある食品・生鮮品売り場で利益を出し、2〜3階の衣料や住居関連商品の芳しくない部分を埋める経営をしていた。しかし、ここ半年ほどは食品・生鮮品も厳しくなった。これは想定外だった。ドラッグストアやネットショップなどGMSを囲む競合が急激に増え、オーバーストア状態になっている。

──ドンキと提携した理由は?

ファンドからも提携の話が来ていたが、ドンキのほうが変化のアップ率が高いと判断した。ドンキとの提携は、ユニーの従業員にとって脳震とう状態に陥るくらいの大きな衝撃があったかもしれないが、必ず意識改革につながっていくと考えている。

手始めに6店舗をユニーとドンキ両方の看板のついたダブルネーム店に変えるが、その結果が重要だ。相乗効果は絶対にあるはず。ユニーは生鮮品を強みとしているが、ドンキは必ずしも強くない。ユニーの社員もドンキ流のポジティブシンキング、元気さを身につけてくれると期待している。