時給アップだけではなく、働きがいを感じてもらう

あわた・たかや●1961年生まれ。学生時代のアルバイトで起業資金を貯め、85年に焼き鳥店「トリドール三番館」開業。2000年に「丸亀製麺」第1号店を出店。(撮影:尾形文繁)

各店舗の運営は社員の努力もあるが、やはりパート・アルバイトが支えている部分は見逃せない。採用を円滑に進めていくことは、われわれの成長戦略においてカギとなるポイントだ。年間約1万人ものパート・アルバイトを採用できる理由は、時給が高いということだけではない。

当社はトレーナー制度を設けて、マンツーマンで仕事を教える仕組みを採用している。提案制度も導入しており、パート・アルバイトでも店舗で試みたいことが自由に発言できる。一例としては、ご当地商品などのアイデアを提案してもらっている。「一緒にお店を作りましょう」という姿勢が共感を呼んでいると思う。

──近年は大卒者に限らず、高卒者の正社員採用も増やしています。

2016年春に4〜5人の高卒者を採用したところ、仕事の覚えが早く、即戦力として活躍してくれた。そこで、今春は高卒者の採用を一気に100人に増やした。来年の春も同じぐらいの人数、もしくはそれ以上を採用したい。

──外食業界の正社員は異業種に比べても離職率が高いといわれています。

当社でも一定の離職者が出ているのは間違いないが、同業他社よりは少ない印象だ。新入社員でもいち早く活躍できる場を与えている。すぐに成果を出した社員が、入社後6カ月で店長に昇格するケースもある。

また、長時間労働にならないように上司が勤務状況を把握し、休暇を取れるように留意するなど、定着率向上に向けた努力も継続していく。