稼働中の高浜原発3・4号機では溶接継ぎ手などに神鋼製品を使用(時事)

神戸製鋼所の製品は原子力発電所や核燃料施設でも幅広く使われている。

同社のパンフレットでは、「燃料被覆管など原子炉中心部で使用される材料を早くから製造している」ほか、「溶接材料や技術は原子力分野の至るところで使用され、その安全性と性能を支えている」と書かれている。だが、その信憑性が揺らいでいる。

これまで原子力分野では2件の品質データ改ざんが見つかっている。そのうちの一つが、日本原燃のウラン濃縮工場への導入が予定されている新型遠心分離機の部品だ。その数は3700個に上る。

日本原燃は放射性物質が外部に漏れるのを防止する機能とは関係ない部分であることから、「工場の安全性に影響を与えるものではない」としているが、部品交換の必要性は調査中だという。

東京電力ホールディングスの福島第二原発3号機では、残留熱冷却系統の配管の寸法成績表で一部に不正が見つかった。配管の片側しか測定していなかったのに、もう片側も数値が記載されていた。ただ東電の要求した性能を満たしていたうえ、配管は交換前の未使用状態で倉庫に保管されている。