「メイキング」と社内では呼ばれていたとされる神戸製鋼所のデータ改ざん問題。不正製品の納入先は500社を超え、一部製品は日本工業規格(JIS)認証を取り消された。

取引先や市場からの信用も失っている。鉄鋼商社幹部は「向こう半年の神鋼向け与信枠は現状維持にしたが、その先はわからない。役員マターだ」と明かす。

では資金繰りを支える銀行はどう動くのか。日本政策投資銀行747億円、日本生命400億円、みずほ銀行315億円、三菱東京UFJ銀行215億円、山口銀行215億円、三井住友銀行210億円、三菱UFJ信託銀行190億円、農林中央金庫190億円。これが主力行の融資残高だ(2017年6月末現在)。

融資残高だけを見れば政投銀がトップだが、みずほは神鋼の大株主(1.77%保有)であり、OBも役員に入っている。神鋼向け協調融資のアレンジャーでもあり、事実上のメインバンクだ。

「神鋼は第一勧業銀行、無資格者による完成検査で揺れる日産自動車は日本興業銀行、SUBARUは富士銀行の旧3行がメインバンクだった。みずほがかつて大規模システム障害で窮地に陥ったときも支援してもらった取引先だけに、プライドに懸けて支える」とみずほ関係者は強調する。