うしお・じろう●1931年生まれ。東京大学法学部卒業、米国留学などを経て64年にウシオ電機を設立。経済同友会代表幹事、経済財政諮問会議議員などを歴任し財界でも長年活躍。(撮影:今 祥雄)

日本企業の目線が世界へと向かっていく一方で、どんどん存在感が薄れていったのが、この30年の「財界」だった。

財界というのは、企業経営者たちが集って、経済問題に関する政府の態度がおかしいと見れば「おかしい」と声を上げる。そんな存在だと思っている。しかし、現在の日本経済団体連合会(経団連)は、賃上げを求める現政権に協力しますと自分たちから宣言している。経団連が先に賃上げを決めてしまうから連合(日本労働組合総連合会)の立場がなくなってしまっているくらいだ。