2013年に日本マクドナルド社長に就任したサラ・L・カサノバ氏。14年の期限切れの鶏肉使用、15年の異物混入で、業績は赤字に落ち込んだ。逆境下、どう経営の舵取りをしてきたのか。カサノバ社長の本音を聞く。

サラ・L・カサノバ  日本マクドナルドホールディングス社長
Sarah L.Casanova●1991年マクドナルドカナダ入社。2013年日本マクドナルド社長。14年から日本マクドナルドHD社長兼CEO。(撮影:尾形文繁)

──14年度に赤字に転落し、苦しかったとき、どのように変革しようと思いましたか。

会社のカルチャー(文化)を変えたいと思った。具体的には社内のコミュニケーションをやり直した。その一例が「マクドナルド スタッフ宣言」。これは一人の若い女性マネジャーが15年4月ごろ、私にeメールをくれたことから始まった。

「社長にぜひお話ししたいことがあります」というメールが突然、私のところに来た。私は「どうぞ、いらっしゃい」と返信した。

彼女がやってきて言った。「マクドナルドでの働き方についていろいろ見てきましたが、もっといい働き方があると思うのです」と。本社の従業員はもっといい形でお店のサポートができるはず、そのために職員全体で話し合いたい、と言う。私は「ぜひやりなさい、実現させなさい」と言った。