どのように国民に納税の期日を守らせるかは、多くの国の政府が頭を抱える問題だ。中小企業の経営者や給与以外の収入がある場合など、源泉徴収の対象外の人の中には確定申告の期日を守れない人が一定数いる。

英国の税当局は、この問題を解決するために2011年、英南西部のエクセター地区である実験を行った。無作為に選んだ14万人を(1)から(4)までのグループに分け、各グループに以下のような文言を記載した手紙を届けた。

(1)「期日以内に支払いましょう」

(2)「この国の人は、10人中9人が期日どおりに支払っています」

(3)「この郵便番号の地域の人は、10人中9人が期日どおりに支払っています」

(4)「あなたの町内の人は、10人中9人が期日どおりに支払っています」

結果はこうだ。(1)の通常の文言が記載された手紙を受け取ったグループは期日を守った人の比率が67.5%だったのに対し、(2)のグループは72.5%、(3)は79%と高めだった。さらに、町内で比較された(4)のグループは83%が期日を守り、(1)のグループに比べて約15ポイントも高かった。