行動経済学は華々しくデビューしたわけではない。学界では「正統ではない」として当初は批判、ときに非難までされていたのだ。それが今では世界の有力大学で研究され、研究者が公共政策の立案に携わるまでになった。

本書はそんな行動経済学の、いわば「逆襲」の軌跡を振り返る。そしてその中で、従来の主流派経済学との違いや、なぜ現代社会に役立つのかなどを明らかにしている。著者は行動経済学のパイオニアの一人で2017年のノーベル経済学賞受賞者、リチャード・セイラー氏だ。

心理のバイアスも重視