勝てるブランドに集中し、収益力向上を図っていく

Stanislav Vecera●1969年チェコ共和国生まれ。91年P&G入社。営業部門に従事し、2011年からヴァイスプレジデントを務め、アフリカ地域を担当。15年9月から現職。(撮影:ヒラオカスタジオ)

われわれは各分野でナンバーワンになれるブランドに経営資源を集中してきた。それと同時に、「何をしないのか」という点により重きを置いてきた。「選択と集中」の中で進化を遂げたのが、P&Gジャパンの特長だ。

たとえば、紙製品では成長が続く幼児用おむつ「パンパース」に販売を特化することで、日本市場における存在感を高めていく。

──少子高齢化が進む日本においては、大人用に集中するほうが売り上げ拡大を見込めるのでは?

大人用紙おむつに限らず、高齢化が進む中で大人用のセグメントに注目が集まっていることは十分に理解している。消費者ニーズを正しく分析し、どこにチャンスがあるのかを見極めていきたい。

ただ、現時点で力を入れるのは、あくまで幼児用おむつだ。付加価値の高いおむつの販売が好調に推移しており、日本では幼児用が、まだ伸びていくだろう。まずはこの分野への投資を集中させていく。

──化粧品事業では、2018年中に中価格帯ブランド「イリューム」の販売を終了します。

これまでP&Gジャパンではイリュームと高価格基礎化粧品「SK-Ⅱ」という2大ブランドを展開してきた。

前17年6月期はSK-Ⅱが業績の牽引役となった。日本国内での新規顧客が増加したほか、訪日外国人の購入も目立った。一方、販売が伸び悩んだイリュームは今後の成長性などを加味して、販売終了を決めた。勝てないブランドは今後も撤退を検討する。