来園客でにぎわう上海ディズニーランド。日本のディズニーとは違い、ファミリー層が客の大半(読売新聞/アフロ)

昨年6月に開園した上海ディズニーランド(SDL)が予想外(?)の好調だ。初年度目標の入場者1000万人を1カ月以上前倒しで達成。最終的には1100万人に達した。広い敷地を生かした最新のアトラクションは好評で、日本からの来園客もいる。

しばしば比較される東京ディズニーリゾートの2016年入場者数は約3000万人。うち東京ディズニーランド(TDL)単体では1640万人なので、これには及ばないものの、同800万人台のディズニーランドパリや600万人台の香港ディズニーランドを大きく上回っている。

SDLの入場券(1日パス)は平日370元、週末休日499元(1元は約17円)と決して安くない。それでも多くの来園客を集めた最大の要因は所得の増加だ。上海市の1人当たり平均給与(16年8月)は4630元で、対前年比8.8%の伸び。中国では夫婦共働きが普通なので、平均世帯収入は日本円で15万円以上になっている。

加えてレジャー・旅行市場の巨大さもある。上海市民だけで2500万人、隣接する浙江、江蘇両省などを含め、車で数時間圏内に2億人を超える人が住む。高速鉄道や道路網の整備で都市間交通の利便性は飛躍的に高まっており、SDLの地理的優位性は高い。

ディズニーキャラクターの人気の高さも強力な武器だ。現在、中国国内の「主題公園」(テーマパーク)を名乗る施設は2500カ所を超える。しかし、その7割は赤字で、2割が収支トントン、黒字施設は1割にすぎない。各施設は中国の歴史や伝説、海洋、宇宙をテーマにしたり、ジェットコースターなどのアトラクションで集客したりしているが、粒の小ささは否めない。