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中国の格安EVがトヨタを破壊する 『イノベーションのジレンマ』著者が警鐘

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企業経営論の名著として知られる『イノベーションのジレンマ』。その著者である米ハーバード・ビジネススクールのクレイトン・M・クリステンセン教授に、本誌の前号特集(10月21日号「EVショック」)で取り上げた電気自動車(EV)と破壊的イノベーションとの関係について聞いた。

クレイトン・M・クリステンセン ハーバード・ビジネススクール教授 
Clayton M.Christensen●米ボストン コンサルティング グループなどを経て現職。「最も影響力のある経営思想家トップ50」の1位に2度選出。共著に『ジョブ理論―イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』。

Q そもそもイノベーションのジレンマとは?

まず伝えたいのは、イノベーションには「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」があるということだ。

持続的イノベーションは、従来の自社の優れた製品を改良すること。これも重要だが、顧客は既存の製品を買い替えるだけなので、大きな成長にはつながりにくい。

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