親の七光りを嫌って岡山を出たプリンスが家業を継ぎ、知事に転じた理由とは。伊原木隆太・岡山県知事に本音を聞いた。

岡山県知事 元天満屋社長 伊原木隆太
いばらぎ・りゅうた●1966年生まれ。90年東京大学工学部卒業後、外資系経営コンサルティング会社入社。米スタンフォード大学でMBA取得後、96年天満屋取締役。98〜2012年社長。12年から現職。

──なぜ知事になろうと考えたのですか。

背景には祖父へのあこがれがあった。小学生のときに天満屋の社史を読み、祖父が解散決議になりかねない最大の危機を乗り切ったことを知った。

伊原木家は2〜4代目が養子で、その時代に適任の人を社長にしていた。父は長男として継いでおり、その流れなら私も社長をそのまま継ぐことになる。だが能力がなければ会社にとって迷惑だ。