安川電機が開発した国内初の全電気式産業ロボット。日本のものづくりを大きく変えた

日本初の全電気式産業用ロボットを1977年に世に送り出して以来、国内のロボット産業を牽引してきた安川電機。同社も福岡の土着企業の一社だ。2017年3月期の売上高は3948億円。海外比率66%のグローバル企業だが、今でも創業の地である黒崎(北九州市八幡西区)やその周辺に本社や開発・生産拠点を置き、地域経済に貢献している。

創立100周年だった15年には本社事業所を「ロボット村」として全面改装し、「みらい館」や「歴史館」を新設。産業観光に役立ててもらうのが狙いの1つだ。16年11月には同社の創立発起人で、安川財閥の創始者・安川敬一郎氏の邸宅を観光拠点として整備することを決定。建物を北九州市に無償で譲渡し、整備費1億円も寄付した。

同市ものづくり産業担当課長の小石富美恵氏は「安川電機とTOTOは地元を支えてくれる両輪」と言う。北九州商工会議所会頭には安川電機で社長・会長を務めた利島康司氏(現特別顧問)が就くほか、17年4月からは現会長の津田純嗣氏が北九州市立大学理事長を務めている。

貢献はそれだけではない。産業を興すために人材育成の重要性を感じた創始者の敬一郎氏は、1909年に明治専門学校を開校。現在は国立大学法人九州工業大学となり、多くの技術者を輩出している。現社長の小笠原浩氏もOBである。

2代目は財界の要職を歴任