目下絶好調の半導体市場で、ある変化が起こっている。最先端のイメージとは裏腹に、中古の半導体製造装置の人気が爆発しているのだ。

しかも、人気の装置はフラッシュメモリなどに使われる最先端の300ミリメートルウエハ(半導体の基板)用ではなく、以前主流だった200ミリメートルウエハ用だ。

なぜ中古装置が注目されるのか。背景には、さまざまな端末や機械をインターネットでつなぐ「IoT」(モノのインターネット)の拡大がある。特に車載や産業機器向けで半導体需要が急増している。

車載分野では自動運転向けのセンサーや電気自動車のモーター制御用半導体、産業機器では機械の状態や稼働時間を把握するセンサー、住宅では太陽光発電の送電や電力変換など、多方面で電子化の裾野が広がっている。

IoTでは複雑な処理ではなく、単一の機能を持つ半導体が多く必要とされる。そのため、「最先端の装置を使う必要がない。コストパフォーマンスから200ミリメートル用装置を使い続けている」(業界団体SEMIジャパンの中村修代表)。