セパレーター
電池の安全性担う絶縁材 日本勢が高い競争力

ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の普及により、脚光を浴びるリチウムイオン電池。使用部材は20以上に及ぶが、代表的なのが正極・負極材、セパレーター(絶縁材)、電解液だ。容量の大きな車載用リチウムイオン電池の需要拡大に伴って、こうした主要部材も急速な市場拡大が予想されている。

その一つであるセパレーターは、正極材と負極材の間に挟む多孔質膜(超微細な無数の穴が開いたフィルム膜)。電池の安全性を担う重要な部材だ。リチウムイオン電池は正極・負極間をイオン粒子が行き来して充放電が行われる仕組みだが、両方の電極が直接接触するとショートを起こし、異常発熱や発火事故につながる。

セパレーターの役割は、微細な穴によって正極・負極間のイオン伝導性を確保しつつ、両電極材を隔ててショートを防止すること。また、一定の温度に達すると膜の穴が溶融してふさがるように設計されており、何らかの原因で電池内が異常発熱した際、電極間のイオン移動を止めて電流を遮断するシャットダウン機能も果たす。