にわかに注目を集める電気自動車(EV)。EVは次世代車の覇者となるのか。このページでは、歴史と技術を検証する。

実は、EVは世界で初めて実用化された自動車だ。記事下の年表にあるとおり、1886年にドイツのカール・ベンツがガソリン車を発明するより13年も前に英国でEVトラックが発明されていた。時速100kmの壁を歴史上、初めて越えたのもEVだった。

ただ、EVは誕生以来一度も、自動車産業の主流になったことはない。EVはつねに「車両価格、航続距離、充電インフラ」という3大ネックを抱えていたからだ。

過去のEVブームの第1波は1993年、米カリフォルニア州で排ガスゼロ車(ZEV)規制が制定されたのがきっかけだった。米ゼネラル・モーターズの「EV1」やトヨタ自動車の「RAV4 EV」などが発売された。

ホンダ「EV Plus」

だが、規制だけで消費者は振り向かない。「当時はまだEVのマーケットがないことは明らかだった」。当時トヨタでEV開発を担当したエンジニアはそう振り返る。