チャイナクラブの最上階にあるライブラリー。デヴィッド卿の中国に関する蔵書6000冊がそろう

香港でクラブに行ってきた。女性が隣に座るような店のことではない。ドレスコードがあり、紳士淑女が集う(はずの)会員制クラブのことだ。

会員になるのには、多くの場合、数百万円の入会金に加えて月会費もかかる。一介のサラリーマンである筆者が足を踏み入れられるような場ではないのだが、友人のR氏が会員で、ありがたくお相伴にあずかった。

R氏が企画した2017年9月の香港行きには7人が参戦した。土曜昼に着き、日曜の夜行便で帰る間に4軒の飲食店に行く。土曜夜に訪れたのが会員制クラブ、チャイナクラブだ。

香港では、英国統治時代から、会員制クラブを通じた現地でのネットワーク作りが盛んだった。

1991年に創業したチャイナクラブは香港島の中環、旧中国銀行本店の最上層3フロアにある。オーナーはデヴィッド・タン卿。チャイニーズシックをテーマとして、東洋と西洋のデザインを融合させたブランド、「シャンハイタン(上海灘)」の創業者だ。

54年に香港で生まれたデヴィッド卿は、香港のバス会社・九龍巴士の創業者を祖父として裕福な家庭に生まれ、「最後の貴族」と呼ばれた。英ケンブリッジ大学で法律学の修士号を取得し、後に英国王室やセレブリティとの華麗な交流を持ったデヴィッド卿は完璧な肩書きの持ち主だが、若い頃は賭博が原因で2度の破産を経験するなど、破天荒な面もあったようだ。