9月中旬、東京・渋谷区のBEAMS(ビームス)原宿店。床を市松模様に模様替えし、“東京正装”をテーマにした秋冬物の商品に一新した(上写真)。

原宿にわずか6坪の「アメリカン ライフ ショップ ビームス」が開業したのは1976年。セレクトショップ(独自に選んだファッション性の高い商品を陳列・販売する店)の草分けとして誕生したビームスは、国内約150、海外9店舗を構えるまでに成長した。

非上場を貫くビームスの2017年2月期の売上高は744億円。前期比で5%の増収だ。アパレル業界全体の停滞が叫ばれる中、この5年間、売上高と営業利益は拡大が続き、売上高純利益率は6%台を維持する。自己資本比率も7割強と財務も健全だ。リーマンショックの翌年など減益に転じた年はあったものの、創業以来、赤字に陥ったことはなく着実に成長を続けてきた。

変化の激しいファッション業界で独自の存在

メンズ主体で時代の変化に対応

ファッション市場はトレンドに左右されるため移り変わりが激しい。それでも創業から40年以上、流行の先端を取り入れ業界内で独自のポジションを保ち続けるビームスは異端の存在といえる。

「100人いれば100通りのビームスがある」と話すのは設楽洋社長。父・悦三氏が立ち上げたビームスに広告代理店の電通社員時代から参画し、88年に社長に就任。90年代の渋カジ(渋谷系カジュアルファッション)ブームなど日本の若者文化を牽引してきた。