活躍の舞台は今いる会社だけじゃない

年齢を重ねると、つい今の会社にしがみつこうと思いがちだが、シニアの働き方はさまざまだ。起業から転職、ボランティアまで、それぞれの成功の秘訣に迫る。

自分のペースで長く仕事を継続できるのが魅力だ(イラスト:秋葉あきこ)

会社を退職後、「夢をかなえたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」とシニア起業を志す人が増えている。会社発足のパーティを盛大に開く、都心の一等地に事務所を構える……。しかし、数年もたずに消え、負債を背負う人も少なくない。

失敗する大きな要因は、1.初期投資や固定費のかけすぎによる資金ショート、2.会社員時代との意識チェンジができず見込み違い、の二つだろう。1.で退職金などを使い果たしてしまうと悲惨だ。

逆に、シニア起業に成功した人の例をいくつか挙げてみよう。

(1)会社員時代の人脈と販売ネットワークを生かし、元の会社ともいい関係を保ちながらイベントを絡めた宝飾品の販売で成功しているAさん。

(2)会社員時代、副業として街ガイドを始め、その経験を基に早期退職して街ガイドの会社を作り、成功しているBさん。

(3)会社員時代、地域に溶け込むため楽器演奏のボランティアを行い、そのネットワークを活用して、早期退職し各地に教室を展開しているCさん。

彼らに共通するのは、法人を作っても従業員を雇わず、レンタルオフィスや月払いのビジネスサービスを活用し、固定費を最小限に抑えて起業したことだ。また、国や自治体の補助金や創業サポートを上手に活用した人もいる。