ユーザーが拡大する一方、トラブルの火種も増えている。ユーザー目線で必ず知っておくべき三つの論点を検証する。

1. 売上高の残金は引き出すまで守られるのか

メルカリに出品した商品が売れれば、アカウント内に売上金が貯まる。これはメルカリ内の買い物に利用できるほか、現金として引き出すこともできる(申請金額が1万円未満の場合手数料210円が必要)。気をつけたいのは、売上金がメルカリ内にプールされている期間だ。メルカリの規約には、商品販売から1年超経過すると売上金は消滅するという主旨の記述がある。銀行預金と同じ感覚で貯めておくと損をする。

仮にメルカリの経営状態が悪化し、アプリユーザーが一斉に残金を引き出そうとしたらどうなるか。同社はユーザーが売買取引で稼いだ売上金について、会社の運転資金を扱う口座とは別の口座を用意し管理している。「この口座のおカネを会社の費用として使うことはなく、資産保全には万全を期している」(リーガルグループの城譲マネージャー)という。

資金の分別管理は自主的取り組み

だが、この分別管理はあくまでメルカリの自主的な取り組みである。資金決済法で定められる「資金移動業者」の登録を行っている業者ではないからだ。同法は、送金途中にあり滞留している資金について「100%以上の額を資産保全しなければならない」と義務づけており、最寄りの供託所(法務局)に履行保証金を積むか、銀行との保全契約、または信託会社との信託契約を結ぶ必要がある。