小売業界の主役がリアル店舗からネットに移る中、消費者が求める利便性の水準はますます高まっている(Getty Images)

ネット通販(EC)という新大陸で縄張りを急拡大させてきたメルカリとスタートトゥデイのZOZOTOWN(ゾゾタウン)。両者には共通する成功要因と課題がある。

いちばんの成功要因は、先行サービスとの差別化だ。オークションの「ヤフオク!」に個人間取引(C to C)で先行されていたメルカリは、スマートフォンに特化し活路を見いだした。ゾゾはECモールで楽天が先んじていたところ、ファッション領域に絞ることで存在感を出すことに成功した。

その後の投資判断も速かった。メルカリは決してフリマアプリの先駆者ではなかったが、2014年3月にベンチャーキャピタルから調達した14.5億円の資金を広告宣伝費にすぐさま投入。フリマアプリの競合他社を引き離した。

スタートトゥデイは物流施設への投資を徹底した。物流施設の収容能力があるかぎり、ゾゾに出店するブランドはスタートトゥデイの物流倉庫に商品在庫を預けておけばすぐに出荷できるし、同社は在庫不足による売り逃しを抑えられる。前澤友作社長はかつて「先行して自前で構築してきた物流システムは、大きな強みになっている」と本誌に語っている。