当連載が始まって半年以上が経ち、読者の方からこれまでに書いたコラムについて質問を受けるようになった。 

今回は、「余力ゼロを目指す意味」を書いた1月28日号掲載(File08)のコラム(→関連記事へ)についていただいた質問にお答えしたい。

そこでは、自衛隊における体力錬成の話を通し、余力ゼロになるまで自分を追い込むことができるか否かは、モチベーションの問題であり、それは組織の理念のあり方によると述べた。あるビジネスマンの方から頂戴(ちょうだい)したのは以下のような内容だった。

「余力ゼロの記事に共鳴しましたが、自分は会社の業務でうまくそれができません。ここで止めたら手抜きかもしれないし、やりすぎたら明日に響く。そんな葛藤がいつもあります。途中で電池切れとならずに一つの業務を全うするため、どうセルフコントロールすればいいか。特殊部隊の訓練の経験からコツを教えてください」

仕事は「登山」

拝読しながらまじめなお人柄が浮かんだが、理解していただきたい二つのポイントがある。