有料会員限定

バンダイナムコの磁力 膨張するキャラクター商圏

✎ 1 ✎ 2
拡大
縮小

日本の人気キャラクターを玩具、ゲーム、ライブと幅広く展開。世界でも珍しいビジネスモデル「IP軸戦略」の強さとは。

(本誌:渡辺拓未
写真:東京・お台場に建設中の実物大ガンダム

東京・お台場に、再びガンダムが帰ってくる。2009年に初めて姿を現して以来、お台場の名物として親しまれてきた実物大ガンダムの立像。今年3月に撤去されたが、装いを新たにしての“世代交代”が行われる。

09年にお台場で展示された「RX-78-2」は、1979年にテレビ放映が始まったシリーズ1作目『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)がモデル。対して今回設置される「ユニコーンガンダム」は、10年のアニメ作品『機動戦士ガンダムUC』に登場している。

1979年に放映された『機動戦士ガンダム』©創通・サンライズ

誕生から38年を経ても、ガンダムは多くのファンを魅了し続けている。バンダイナムコホールディングス(バンダイナムコ)におけるガンダム関連の売上高は743億円(17年3月期)。キャラクター別売上高を開示し始めた08年3月期の509億円から、46%増の成長を見せている。

ガンダムのIP(知的財産)は、玩具やゲーム、アニメ制作など多面展開がなされている。一つのIPを使い、多様な事業を展開する「IP軸戦略」がバンダイナムコのビジネスモデルとなっている。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内