清水 亮 UEI社長兼CEO しみず・りょう●独立行政法人情報処理推進機構が天才プログラマー/スーパークリエータに認定。2003年から現職。『教養としてのプログラミング講座』など著書多数。(撮影:梅谷秀司)

プログラミングは難しいと思われがちだが、目覚まし時計を設定する延長線上にあると思えばよい。表計算ソフトのエクセルもプログラミングの一種で、プログラマーでなくても使いこなせる人は相当数いるはずだ。

プログラミングでは、これから起きることを予測するのが大事。計画とは未来予測だが、これができない経営者は意外と多い。予測するスキルは文理関係なく必要で、仕事に限らず生きるために欠かせない。

プログラミングを学ぶなら、まずは自分の目的を実現できるようになりたい。何となく勉強しても身に付かないので、Webサイトを作るためなど目的を明確にして、その目的を実現する設計図を描けるレベルを目指すといい。

初心者なら、言語はPythonがいいだろう。簡単でわかりやすい。たとえばC++は難しすぎて、使いこなせるようになるにはハードルが高い。そもそもC++は機械語のC言語が進化したもので、機械の都合を優先している。今までのプログラマーは、機械の都合を考えながらプログラムを書いてきたので、特殊なスキルが必要だった。

一方、Pythonは人間の都合で書くことができる。たとえば「2の1万乗」をPythonで計算すると簡単だが、C言語だとコードを書くだけで大変。文系の人ならPythonが向いている。