「出直し人事」とされた8月3日の内閣改造で、安倍晋三政権の支持率はやや持ち直した(時事)

支持率急落に見舞われた安倍晋三首相が、内閣と自民党役員を入れ替える「出直し人事」を実施して2週間以上が過ぎた。

8月3日の内閣改造後の記者会見では「経済最優先」を再び口にするなど、「低姿勢」に徹した。4年8カ月が過ぎて、経済再生策は弾切れで、手詰まり感は否定できないが、それでも低姿勢の効果が表れた。内閣支持率は改造前の7月実施の時事通信調査で「赤信号」の29.9%に下落したが、改造後の8月3〜6日の調査では36.6%まで回復した。

国民の不信感は今も強く、首相の低姿勢と問題閣僚交代だけで安倍離れが止まるとは思えない。だが、代表辞任や離党者続出などで迷走が続く民進党の自滅にも助けられ、安倍首相が意外に早く立ち直る展開もないわけではない。

自民党総裁任期が連続3期9年までに延長となり、2018年9月の3選も可能となったが、首相の政権寿命については、3選実現・長期続投説は少数意見で、年内墜落説や総裁選不出馬による18年9月交代説も噂されている。

第1次内閣を含めた安倍首相の通算在任期間は約5年7カ月で、佐藤栄作、吉田茂の両元首相に次いで戦後3位となったが、連続在任の不倒期間は5年5カ月の小泉純一郎元首相、約5年の中曽根康弘元首相に接近中という段階だ。