仕事のスキルでも趣味でも、何かを学ぶときには実践に勝るレッスンはない。特にテクノロジーは文系のビジネスパーソンにとって、積極的に実践の機会を求めていかなければ、理解不能なブラックボックスになってしまう。特集を締めくくる本稿は、特別なITスキルのない人が実践的かつ能動的にテックに親しむ三つの方法を紹介する。どれも今日から始められる手軽なものだ。

1. デジタルツールを買い替える

「テクノロジーはいつでも、ハードウエアが手元にある人が勝つ」。AI(人工知能)開発ベンチャー、UEIの清水亮社長にテックセンスを磨くコツを聞くと、そう即答した。清水氏は大学在学中にゲーム機向けOSの開発に携わり、プログラミング関連で著書も多数。だがカギは意外にもソフトではなくハード。しかも「周りが買わないような、ろくでもない製品がよい。そのほうが人に語れることがある」という。

とはいえ、デジタル基礎力の乏しい人にはまず、スマートフォンなど身近な端末を、最新機種に買い替えることを勧めたい。

スマホは2012~14年に国内で普及が進んだ。当時買った1台目のスマホを今も使っている人は意外に多い。「機能はあまり変わらないから、買い替えるだけ手間とおカネの無駄」といった理由のようだ。確かに電話やメール、ネットといった機能面ではiPhoneもアンドロイド端末も大きな変化はなく、スマホの進歩が止まったとまでいわれる。