リース大手の一角、三菱UFJリースの新社長に三菱東京UFJ銀行から柳井隆博氏が就いた。柳井氏は次期頭取候補ともされたエース。縮小する国内市場やリース需要の伸び悩みから、白石正・前社長は「ミドルリスク・ミドルリターン」との方針を掲げ、ヘルスケアやインフラなど新たな分野へ舵を切った。バトンを渡された新社長に戦略を聞いた。

やない・たかひろ●1958年生まれ、東京都出身。82年東京大学法学部卒業後、旧三菱銀行入行。三菱東京UFJ銀行専務執行役員などを経て、2017年6月から現職。(撮影:梅谷秀司)

──新社長のミッションは?

4月から新しい中期経営計画がスタートしている。感触が出ているものもあれば、戦略として置いただけというものもある。まず、それら施策の粒度を整えていかなければならない。

また、社員のポテンシャルは非常に高いが、グループ約3000人の力をフルに発揮できるように働き方改革も進めていきたい。この二つが両輪になる。

──足元、企業の設備投資動向をどう見ているか。

自動車関連や半導体など外需が中心だが、ここ数年になく盛り上がっているという話を聞いている。大阪の企業に聞いても「ぼちぼち」ではなく「いい」と言うくらい、方向感はよくなっているのかなという感じはする。

ただ、それが従来型のファイナンスリースに結び付くかというと、そんなことはない。これだけカネ余りで、企業も手持ち資金があり、非常に低い金利で借りることができる環境なので、リースよりも(設備を)持ってしまおうというニーズのほうが大きい。