ビックカメラの店頭には、孫のために買いに来たと思われる、年配者の姿も多く見られた(撮影:今井康一)

「やった、当たった!」「惜しい!」。7月下旬の週末、ビックカメラ池袋本店は大勢の客で盛り上がっていた。

店頭で行われていたのは、今年3月に任天堂が発売した据え置き型ゲーム機「ニンテンドースイッチ(スイッチ)」の抽選会。この日は新作ゲーム『スプラトゥーン2』の発売日でもあり、ソフトとスイッチ本体がセットになった商品の抽選だった。

喜びと悲しみが入り乱れた会場だったが、大多数は悲しむ側だった。この日は約2100名が抽選に参加したが、販売台数は50台。倍率は40倍以上だ。

スイッチが“蒸発”したのはこの日に限った話ではない。ビックは有楽町店でも毎週末に抽選会を行っているが、60〜120台の販売に対し、応募人数は毎回1000人以上だという。

ゲームコーナー担当の橋本和樹氏は「まるで2005年に『脳を鍛える大人のDSトレーニング』がブームになったときのような盛り上がり。今の10倍は入荷が欲しい状態」と話す。

爆発的な人気に目をつけた転売も増えている。ECサイトでの中古価格は定価の5割増しに当たる4万5000円以上に高騰。任天堂は6月にスイッチの品薄状態を詫びるお知らせをホームページ上に掲載し、「7月、8月は出荷量を増やしていく」としている。