全国各地で元気なシニア世代を呼び込もうと地域おこしが進む。カギを握るのは地域住民や多世代との交流だ。定年後の第2の人生を健康的に楽しく過ごそうと、シニアたちの“まち選び”も始まっている。

7月中旬、国が進める「生涯活躍のまち(日本版CCRC)」のモデル自治体に認定された岩手県雫石町の移住体験・交流ツアーに参加した。首都圏発の1泊2日で参加費は2万5000円と新幹線の往復料金より安いお得なツアーとなっている。

CCRCとは米国で生まれた、仕事をリタイアした高齢者が集まって暮らすためのコミュニティ(地域共同体)のことで、日本でも2015年に地方創生の目玉事業としてスタート。これまでに240以上の自治体が日本版CCRCづくりに名乗りを上げ、うち14自治体が国のモデルプロジェクトに認定された。

雫石町では2年前にツアーを始め、今回が7回目。施設の建設はこれからだが、まず地域を知ってもらうのが狙いだ。参加者は筆者を含めて60歳前後〜70代の男性2人、女性5人の計7人で、3回連続参加の女性もいた。今年5月にモデル自治体に認定された岡山県奈義町の視察団3人も加わり、盛岡駅に集合した。

主催はCCRCのために設立された町づくり会社「コミュニティライフしずくいし」で、同行スタッフ4人は過去6回のツアーに参加し地域おこし協力隊として雫石に来た移住者。バスで30分、雫石町の中心部に到着した。