リノベーション済み物件では工事に問題がなかったか十分に確認を (イラスト:熊野友紀子)

住友不動産のリフォーム「新築そっくりさん」といえば戸建て住宅向けのものが浸透しているが、マンション向けにも用意されている。最近伸びているのが「スケルトンリノベーション」と呼ばれるもので、建物の構造駆体のみ残して、内装を完全に解体し、下地から配管・電気配線まで一新するリフォーム工事だ。キッチンや浴室などの水回りを含めて、まったく新しい間取りが可能になる(窓の位置など共用部は別)。

マンション販売戸数6722(2016年度、連結)で業界トップの住友不動産は、リフォーム受注も1600件(部分リフォームを含む)と独走する。スケルトン改修はうち約850件、平均受注価格は1000万円程度(平均面積74平方m)という。

首都圏の中古マンション成約戸数は16年に3万7189戸と、新築マンション供給戸数(同3万5772戸)を初めて逆転した。

新築マンションの価格高騰で会社員には手が届きにくくなり、中古マンションを買い、リフォームして住み替える需要が増えている。2000年代に年8万戸ペースで大量供給されたマンションが市場に出回ってきたこともある。また、新築の供給が減ったことで、自分の望む立地に手頃な物件を探しづらいケースも多くなっている。

住友不動産のスケルトンリノベーション。30年前の中古マンションも構造駆体以外すべて改修。窓枠など共用部以外は室内の配管まで刷新される
浴室への段差がなくなり導線も改善された