復活第1弾は往時の代表製品だったラジカセ

「aiwa(アイワ)」のAV機器が消えて9年が過ぎた。今秋、同ブランドが復活する。秋田でEMS(電子機器受託製造サービス)を手掛ける十和田オーディオがソニーからaiwaの商標を取得、アイワ株式会社を設立した。CDラジカセやテレビなどを皮切りに、AV機器を展開する予定だ。

1980年代、aiwaは他社に先駆けて海外への生産拠点移転を進め、コストパフォーマンスの高さを売りにシェアを拡大した。高価なソニー製品を買えない消費者は、手頃なaiwa製品に手を伸ばしたものだ。しかし中国メーカーの台頭やAV機器のデジタル化が逆風となり、97年度をピークに業績は悪化。2002年末には親会社のソニーに吸収合併されたが、ブランドのすみ分けが難航して08年に生産を終了していた。

十和田オーディオは、ソニー製品の委託製造を長く手掛けてきた。近年は中国の巨大EMSとの価格競争が激しく、自社ブランドの製造販売を模索していた。そこで目をつけたのが休眠状態のaiwaブランド。今後は「松竹梅で言うと竹。最高級ではないが、安心して買ってもらえるブランドを目指す」(三井知則・アイワ社長)と意気込む。