若い女性がタンクにまたがっている。冗談のような光景が展開されていた

ウクライナ行きのフライトが出るまでの4時間しか滞在できない。ベラルーシの首都、ミンスクに到着した瞬間から分単位のスケジュールが決まっていた。

2016年6月、ミンスク空港に降り立ったメンバーは男4人。まっとうな旅行者ならおとなしく空港で時間を潰すだろう。しかし、それでは面白くない。この4時間を有効に使う方法を模索した結果、軍事ものに目ざといH氏が見つけてきたのが「スターリンライン」と呼ばれる屋外の軍事博物館だった。

グーグルマップで経路検索すると、空港から片道40分程度。郊外にあるから渋滞もないだろう。空港にいたタクシードライバーに相談し、現地で1時間半ほど待ってもらうことで交渉が成立した。

空港からの道の両側には丘陵地が広がり、若草色の牧草地と菜の花のグラデーションが美しい。東欧に位置するこの国は、かつてソ連に属していた。一定の年齢以上なら「白ロシア」のほうがなじみ深いかもしれない。

ソ連は1920年代、西側からの侵攻をおそれてバルト海から黒海にかけて約1200キロメートルにわたる要塞線を造り上げた。その一つが今回向かうスターリンラインだ。