本誌での連載のおかげか、最近、ビジネスマンの方々との接点が増えている。特に民間企業の社長や重役など、いわゆる経済人とお会いする機会が多い。

茨城の県立高校から日本体育大学に特待生で入り、自衛隊入隊、さらに特殊部隊の世界で生きてきた人間である。体育会系、ミリタリー系ど真ん中の私がそういう人たちと会ったところで、ろくに話が合わないだろうと思っていた。 

ところが、実に合うのである。私だけでなく、特殊部隊員の感性は、一般の自衛隊員よりも経済人のほうに近い気がする。

先日もある会社の経営者と話をした。社員の採用についての話題になり、特殊部隊ではどのように募集や選考を行い、どんな人物を迎え入れるのかについて、質問を受けた。私は、現役自衛官から志望者を募るし、2年間の教育期間を通じて適任者を選んでいくので、会社の場合とはだいぶ異なるという話をした。  

するとその経営者は、自社の採用の方法を子細に教えてくれた。