小欄第29回では、韓国の文在寅(ムンジェイン)政権の特使外交、とりわけその中国との関係を論じてみた。読んでくれた知人から伝え聞いた話が、とてもおもしろい。

韓国の知識人がその事件に痛く憤慨していた、というのである。かれ曰(いわ)く「特使をありえない下座に座らせた。米国と2国で朝鮮半島を分けようという意図が見える」と。

怒るところまでは、よくわかる。何より礼節と面子を重んじるかれらのこと、「ありえない」と叫びたい気持ちは理解できなくはない。

中国は韓国を軽んじている。そこはまちがいない。何しろ香港の行政長官と同じ席次で、「中国の一部」とみなされたのである。

もっともポイントは、そこではない。そのように韓国を冷遇した中国が、米国と朝鮮半島を分割しようと考えている、というのはいかがであろうか。