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日本勢の巻き返しなるか ホンダは"兄弟車" 日産はSUV

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世界最大の自動車市場、中国。2016年の販売台数は2800万台を超え米国の1.6倍に達し、その座を不動のものにした。中国自動車工業会は20年までに年販3000万台超を計画する。

そんな巨大市場だが、日系メーカーの取り組みはこれまで後手に回っていた。下図に示すように、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダの販売台数は、中国市場が米国市場を下回っている。

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しかし、米国の新車需要はピークアウトした。インセンティブ(販売奨励金)で下支えしているが、米国金利は上昇傾向。インセンティブ負担は日に日に増している。17年上半期の米国新車販売は8年ぶりに前年を下回った。「日系各社は米国から中国へ急激に舵を切らざるをえない」(モルガン・スタンレーMUFG証券の磯崎仁アナリスト)。

実際、16年に日系各社は中国で販売を伸ばした。日産8.4%増、トヨタ8.2%増。ホンダは24.0%増と大きく飛躍した。

中国で快走するホンダ。将来の電動化に向けた対応も急ぐ

ホンダは中国を支える開発部隊を強化した

ホンダは広州汽車集団との広汽ホンダ、東風汽車集団との東風ホンダという二つの合弁ブランドを中国で展開している。北米依存のリスクが08年のリーマンショックで顕在化して以降、中国を北米に次ぐ柱に育てようと注力してきた。

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